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オスグッド

オスグッドかもしれないと、
不安を抱えていませんか

「オスグッドを早く治したい」
「膝が痛いけど、もしかしてオスグッドではないか」
など、オスグッドについて悩んでいたり不安を抱えていたりする方に向けて、オスグッドについてご説明します。

オスグッドは、10歳~15歳くらい(小中学生)の成長期の子どもに起こりやすいとされています。
スポーツ活動などによるオーバーユース(使いすぎ)と成長期の骨の成長スピードによるスポーツ障害ですが、なかなか聞き慣れていないため、実態がつかみにくいところがあります。

オスグッドで悩まれている子どもがいる方。
この記事をお読みいただき、詳しい知識と対処法を身につけて、お悩みの解消に向けてお役立てください。

目次

こんなお悩みありませんか?

  • オスグッドの対処法や症状を知りたい
  • オスグッドの早期回復をしたい
  • 膝に痛みがあり、オスグッドの疑いがある
  • オスグッドが悪化するのを防ぎたい

オスグッドの原因・症状について

オスグッドの特徴

オスグッドは、正式には、オスグッド・シュラッター病といいます。

小学校高学年から中学生くらいの、成長期にあたる子どもに頻発するスポーツ障害です。
男児は10~14歳、女児は8~12歳に発症しやすいのが特徴です。
約3割は両脚に発症します。

オスグッドの痛みは軽視されがちですが、我慢して運動を続けていると、成人してからも後遺症をもたらすケースがあります。

特に、サッカーバスケットボー、バレーボールなど、跳躍やボールを蹴るような膝への負担が多いスポーツでみられる傾向にあります。
また、比較的男児に多くみられるのが特徴です。

成長期に膝を伸ばす運動を繰り返すことで、大腿四頭筋(太もも前面)が過度に緊張し脛骨粗面(膝の下)に負担がかかって発症につながります。

ただし、膝の下付近が痛いからだけでは、オスグッドとは限りません。
現在悩まれている症状が、オスグッドに当てはまるかどうかについてもお確かめください。

オスグッドの原因

次に、原因について詳しくご説明していきます。

◆過度な負担(オーバーユース、フォーム不良)

子どもの骨は、やわらかい骨から硬い骨へと成長する過程にあり、不安定な状態にあります。
また、骨の成長スピードに対して筋肉や腱の成長が追いつかず、アンバランスな筋骨格構造になっています。
そこへ運動による過度な負担が加わることで、膝の痛みが起こると考えられます。

運動による過度な負担は、オーバーユース(使いすぎ)フォーム不良の2つがあります。

オーバーユースは、体力レベルに合っていない練習などを繰り返し行うことで、身体の一部に負荷がかかってしまうことです。
練習後や翌日以降に痛みが出る場合はオーバーユースの可能性がありますので、練習内容の見直しが必要です。

フォーム不良は、身体の使い方を誤っていることです。
例えば子どもがボールを蹴るときは、蹴り足を大きく振り上げ、腰が開いた状態でキックすることが多いです。
軸足の膝を前に突き出すように曲げるので、軸足の大腿四頭筋(太もも前面)が引っ張られ、膝に負担がかかります。
フォーム不良での蹴り方、投げ方、走り方などになってしまっていないかどうか、運動動作を確認する必要があります。

◆猫背

猫背は胸椎が硬いことでみられる症状とされています。
猫背になると骨盤が後傾し膝が少し前に出てしまい、その状態で運動をすることで余分な負荷がかかり、オスグッドの発症につながってしまいます。

オスグッドのおもな症状など

オスグッドのおもな症状は、膝のお皿の骨(膝蓋骨)から数センチ下の部分(脛骨粗面)腫れ運動時の痛みです。
動作時に痛みがあらわれ、安静にしていると和らぐ傾向にあります。
オスグッドを発症しやすいのは、小学生〜中学生に多く、高校生にはあまりみられない症状です。

◆オスグッドを発症しやすいスポーツ

サッカー
・バスケット
・テニス

・自己流でのランニング
など

◆オスグッドとジャンパー膝の違い

オスグッドは膝にみられるスポーツ障害のひとつですが、同じように膝が痛くなる症状としてジャンパー膝というものがあります。
オスグッドは脛骨粗面(膝の下)に痛みが出るのに対し、ジャンパー膝は膝蓋腱(膝の正面)に痛みが出ます。

どちらもしゃがむ動作で痛みが出ることが多いですが、オスグッドの場合はしゃがむ途中で痛みがあらわれます
それに対してジャンパー膝は、完全にしゃがみ込んだときに痛む傾向があります。

オスグッドの対処法・予防法
について

オスグッドの対処法

オスグッドの対処法として、膝への負担を軽減させるため、身体の柔軟性を高めるストレッチがおすすめです。

次のようなストレッチが効果的です。

◆大腿四頭筋(太もも前面)のストレッチ

①片膝をついてかかとをお尻に近づける

②胸を張り、腰を前に押し出して、太ももの前面を伸ばす

③呼吸を止めないで、15秒キープする

④足の位置を前後にずらして、伸ばす部位を変えていく

◆体幹(お腹部分)のストレッチ

①仰向けになり両膝を立てる
お尻とかかとは、ご自身の程度に合わせて2~3個分あける

②腕を横に広げて、肩や背中全体を床にくっつけるようにして、上半身を安定させる

③かかとを軸にして脚を揃えたまま、ゆっくり右(左)に倒す
その際、肩や背中は床から浮かないように注意する
またお腹を意識して、腰だけをひねるイメージで膝を床に近づけていく

④お腹まわりが気持ちよく伸ばされるところで、呼吸を止めないで5秒キープしたら、ゆっくり脚を戻す

⑤③~④を左右交互10回ずつ行う

◆股関節のストレッチ

①床が安定している場所に座って、両方の足裏を合わせる

②両脚を両手で掴み、身体の方に引き寄せる

③肘を使って膝を床に向けて押していきながら可動域を拡大していく

◆足首のストレッチ

①床もしくはイスに座り、右足(左足)を曲げて、足首を左足の太ももに乗せる

②左手(右手)の指を右足(左)の指にはめ込む

③ゆっくりと5〜10回ほど回したら、反対にも同じ回数回す

④終ったら足首を左手(右手)で反らせて、続いて自分の方に引き寄せて足の甲を伸ばす
3〜5回ほど繰り返す

⑤終わったら、反対側も同じように行う

なお、ストレッチをしていて痛みが出そうなときは、無理せず中止しましょう。
ご自身で気持ちがいい範囲で行いましょう。

オスグッドの予防法

オスグッドのようなスポーツ障害は、日頃の生活から予防に取り組むことが重要です。
次の内容を日常生活やスポーツの場面で実践していきましょう。

◆クールダウン

ケガをする方の多くは、ウォーミングアップはしていても、クールダウンをしていません。
クールダウンを行うことで運動後の疲れがたまりにくくなり、ケガの予防につながるのでかならず行いましょう。

◆ストレッチ

ケガをしないためには柔軟性が大切です。
オスグッドの予防には、上でもご紹介した大腿四頭筋(太もも前面)の柔軟性を高めるストレッチを行い、膝への負担を軽減することが効果的です。
呼吸を止めないで行いましょう。

◆体幹トレーニング

体幹(腹筋群、背骨を支える筋肉)が弱い、あるいはうまく使えていないことも膝への負担が高くなる原因と考えられます。
体幹を鍛えて膝への負担を軽くし、オスグッドを予防しましょう。
トレーニング方法は腹筋運動、背筋運動などがありますが、偏らずにバランスよく行うことが重要です。

◆正しいフォームを身につける

特にスポーツをする際に誤ったフォームでおこなってしまうと、疲労がたまった箇所を補うために膝周辺の負荷を上げてしまいます。
正しいフォームを身につけることにより、大腿四頭筋(太もも前面)や膝周辺の関節の負荷の軽減につながります。
日頃のご自身のフォームを確認していきながらトレーニングをおこなってください。

◆セルフケア

大腿四頭筋(太もも前面)の過度な緊張も痛みにつながってしまいます。
運動後の入浴セルフマッサージで身体を温めることで、筋肉をほぐし、全身の緊張を和らげていく効果が期待できます。

冬の寒い季節には特に手足が冷たくなってしまいますが、手先・足先まで温まるくらい全身をしっかりと温めることが大切です。
なお、セルフマッサージをご自身で行う場合は、強く揉み過ぎないように注意しましょう。

イアス整骨院の【オスグッド】
アプローチ方法

オスグッドはスポーツを毎日するような活発な小学生から中学生に好発します。
特に骨化が始まりだした10歳から12歳位の子どもに好発します。

これは成長期の骨の長軸方向への成長に筋肉のサイズや硬さがついていけなかったり、骨が形成される前で頚骨粗面付近(膝のお皿の下の骨)が弱ったりするため、筋肉に引っ張られた骨が膨らんで盛り上がってきてしまうためです。
このように変形してしまうと、痛みは緩和できても変形は元には戻りません。

オスグッドにつながる身体的な懸念要素としては、

・大腿四頭筋(太もも前面)の硬さ
・ハムストリングス(太ももの後ろ側の筋肉)のタイトネス(前屈で足に手が届かない)
・足関節の背屈制限(しゃがむときにかかとが上がってしまう)

がありますのでチェックしてみてください。

膝下の真ん中辺りが痛み出したら、早期にオスグッドに詳しいスポーツドクターやスポーツ障害に詳しい施術者にかかることです。
オスグッドなどは“成長期に自然と起こる成長痛”と認識される保護者の方を散見しますが、成長期に起こる筋肉の牽引による骨端症です。
放っておいても良くなりません。

当院ではカウンセリングなどで他の類似する疾患との区別をしたあと、身体的な要因(栄養状態や関節や筋の柔軟性)、外的要因(練習量や種目やポジションの固定など)、動作的特徴(重心や骨盤後傾など)を見きわめたうえで改善させていきます。

活発なスポーツ好きの少年たちが長期の安静をうながされ、悔しい無意味な時間を過ごすことがないように、イアス整骨院は全力でサポートさせていただきます。

著者 Writer

著者画像
大石 準一
(オオイシ ジュンイチ)
【所有資格】 柔道整復師
【生年月日】 1973年
【血液型】 O型
【出身】 静岡県
【趣味】 アコースティックギター、ランニング (フル、5回出場)、温泉
【得意な施術】 スポーツ外傷・障害、筋膜調整、関節調整

◎◎ご来院されるお客さまへ一言◎◎
数ある整骨院の中からイアス整骨院をお選びいただいてありがとうございます。
当院は医療と代替医療をあわせ持つ整骨院です。
特にスポーツ外傷や長引くスポーツ障害。
薬や注射、電気などでなかなか改善しない症状をお持ちの方、ぜひ一度ご予約のうえご来院ください。

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超音波エコー検査は、レントゲンでは異常がみられない痛みなどに有用な検査で、子どもから高齢者まで安心して受けられます。
肉離れや捻挫、スポーツ障害などの症状を「見える化」し詳細に把握することができます。

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体外衝撃波(ショックウェーブ)は、身体への負担が少なく、子どもから高齢者まで安全かつ有効な施術です。
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