慢性的な腰痛の改善を目指しましょう
身体の不調の中でも、特に多くの方が悩まれている症状の1つとして、腰痛が挙げられます。
今や、若い方から高齢者まで幅広い世代の方が、腰痛の悩みを抱えています。
誰でも起こりやすい腰痛は、原因がさまざまです。
日常生活での動作や姿勢、スポーツ、ストレスなどが原因でも起こります。
こちらの記事では、慢性的な腰痛の原因や症状、対処法などについてご説明します。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- 慢性的に腰痛に悩んでいる
- 将来的に腰痛で悩みたくない
- デスクワークが多く、たまに腰が痛む
- 腰痛がなぜ起こるのか知りたい
腰痛の原因・特徴
腰の役割
腰痛について詳しくご理解いただくために、まず腰の役割についてご説明いたします。
腰は、腰椎と呼ばれる5つの組織と骨盤部分で構成されています。
身体の中心に位置し上半身を支えている部位であり、下半身から伝わる衝撃を吸収し、身体をひねる、反る、ねじるなどの動作をする役割をしています。
また腰椎を含む背骨は、S字にカーブすることで姿勢のバランスを保っています。
このS字のカーブや直立姿勢は、腹筋や背筋などの多くの筋肉や靭帯によって支えられています。
腰痛の原因
腰痛の原因はさまざまなものが考えられますが、原因が特定できるものはわずかといわれています。
原因が特定できないものは「非特異的腰痛」できるものは「特異的腰痛」と呼ばれます。
原因が特定されにくい非特異的腰痛ですが、その痛みを引き起こしている要因はいくつか考えられます。
◆非特異的腰痛のおもな発生要因
非特異的腰痛の痛みには次のことが影響しているとされています。
●長時間のデスクワーク
長時間のデスクワークは長時間の同一姿勢となってしまい、腰まわりを動かす機会が減ることが挙げられます。
腰まわりを動かす機会が減ると筋肉や関節などが固まるため血行が悪くなり、疲労が集中しやすくなります。
その状態で椅子から立ち上がるなど急に動くことで、腰まわりにつながる筋肉が急激に引き伸ばされ、腰に強い痛みを引き起こしてしまいます。
●運動不足
運動不足によっても筋肉が固まるため、血行が悪くなり疲労が集中しやすくなり痛みにつながる要因とされています。
またインナーマッスルなどの体幹が弱くなって姿勢のゆがみにつながり、さらなる腰痛の一因となることが考えられます。
●筋力低下
加齢などにより筋力低下が起こると、背骨を支えづらくなり、腰への負荷がかかりやすくなってしまい、腰痛につながることがあります。
●誤った身体の使い方
スポーツ時に誤った身体の使い方をしていると、骨盤のバランスが崩れてしまうことが考えられます。
人の身体は立っているだけで、自分の体重の1.5倍から2倍の負荷が腰にかかっているとされています。
その負荷をうまく分散させるためにさまざまな筋肉や靭帯などが背骨のS字カーブを保ちバランスをとっています。
仮に背骨がゆがんでいると、筋肉や靭帯が過度に緊張してバランスを整えようとするため、腰まわりの神経が圧迫されて痛みの発生につながります。
また骨盤がゆがんだ状態で激しい運動や日常動作を続けると、腰の骨もズレて痛みが増長することがあります。
◆特異的腰痛のおもな原因
代表的な病気としては、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症などが挙げられます。
●腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアのおもな原因は、椎間板への強い圧力です。
椎間板の中に存在する髄核というゲル状の組織が、外に飛び出してしまった状態をいいます。
腰椎椎間板ヘルニアは不良姿勢やスポーツなどの腰への負担の積み重ねによって発症するため、活動性の高い20代から40代、次いで10代と50代の男性に多くみられます。
また腰椎椎間板ヘルニアは、急性と慢性の2つの型に分類されます。
[急性のヘルニア]
重いものを急に持ち上げたり、くしゃみなどの急な身体の動作により起こります。
[慢性のヘルニア]
繰り返しの動作や腰への慢性的な負荷により起こります。
●腰部脊柱管狭窄症
脊柱管とは背骨の中の脊髄の神経が通る管のことです。
加齢や労働などにより、背骨が変形したり椎間板が膨らんだりして脊柱管が狭くなり(狭窄)、それによって神経が圧迫を受け、血流が低下して痛みが起こる病気が脊柱管狭窄症です。
50歳代以降から徐々に増えてくる病気です。
●腰椎分離症
腰椎分離症(以下分離症)は、椎弓と呼ばれる腰椎の後方部分が分離した状態のことを指します。
疲労骨折が原因と考えられており、成長期の野球・バレー・サッカーなどのスポーツ選手に多発します。
スポーツでは、腕を振りかぶって腰を回旋させたときに腰椎の5番目に繰り返し負担がかかることで、亀裂が生じたりして発症します。
分離症は、若年層(学生小~高)で起こりますが、それが原因となって徐々に「分離すべり症」に進行していく場合があります。
腰痛のおもな症状
原因を特定できる特異的腰痛と、どこが痛みの原因なのか特定しきれない非特異的腰痛のおもな症状について、ご説明していきます。
◆特異的腰痛のおもな症状
●腰椎椎間板ヘルニア
腰やお尻が痛み、下肢にしびれや痛みが拡散したり、足に力が入りにくくなります。
背骨が横に曲がったり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものをもったりすると痛みが強くなることがあります。
●腰部脊柱管狭窄症
腰痛の他に、坐骨神経痛と呼ばれる下肢の神経痛やしびれ、麻痺などが発生します。
また歩くと症状が強くなって歩けなくなる間欠性跛行などがあります。
しゃがんだり、かがんだりすると歩けるようになるのも間欠性跛行の特徴です。
[坐骨神経痛]
多くの場合で腰痛に続いて発症し、お尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれがあらわれます。
腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が、さまざまな原因によって圧迫・刺激されることで症状がでます。
●腰椎分離症
症状は、病期によって異なります。
分離発生段階には、腰を後ろに反ると痛い、もしくは反れないなど腰自体の狭い範囲に限られた痛みを感じます。
多くの場合、スポーツ中やスポーツ直後に腰痛を自覚します。
◆片側、両側に起こる腰痛の症状
●片側の痛み
腰の片側だけが痛む方は、おもに片方の腰に負担をかけるのがくせになっている可能性が考えられます。
また、内臓の疲労が原因となっていることもあります。
糖尿病や脳梗塞でも片側のしびれがある場合がありますので、ご注意ください。
●両側の痛み
両側の痛みやしびれが発生すると、長時間の立ち姿勢・歩行が難しくなります。
安静にしていても痛む場合は、軽視せずに早めに医療機関へおこなってください。
腰痛の対処法・予防法について
腰痛の対処法
次に、腰痛の発症後の対処法をご紹介します。
症状にあったセルフケアをすることで、痛みを改善する効果が期待できます。
◆横向きに寝る
膝を軽く曲げて腰を丸め、リラックスした姿勢をとります。
どこか力が入ってしまう場合は、抱き枕などで体重を分散させます。
◆仰向けに寝る
仰向けの場合は、腰が反って緊張してしまわないように、膝を軽く曲げて下にクッションなどを入れます。
痛みが出てしまう場合は、クッションの高さや位置を調節して楽な姿勢をとってください。
◆温める
痛みのある部位を温めると、患部の血行がよくなり硬くなった筋肉がほぐれることで、痛みの緩和が期待できます。
腫れや熱感がある場合は逆に悪化してしまう可能性がありますので、温めることは避けましょう。
症状が和らいだあとは、医療機関への早めの受診をおすすめします。
腰痛の予防法
次に、腰痛の予防法についてご説明します。
◆姿勢の改善
不良姿勢は腰に過剰な負担をかけるため、姿勢を改善することで腰への負担を軽減し、腰痛を予防する効果が期待できます。
さらに、不良姿勢は気づかないうちに習慣化していき、身体の誤った使い方を日々繰り返してしまうことになります。
不良姿勢により骨盤が前傾している場合は、上半身が前方に引っ張られるため、バランスをとるため反り腰になりやすい傾向があります。
すると腰に負担がかかってしまい、腰痛を引き起こします。
改善方法としては、下腹部に力を入れてお腹を引っ込めて正しい姿勢で立つことです。
骨盤が後傾している場合は、背中が丸く猫背になりやすい傾向があります。
改善方法は、お尻を少し後ろに突き出すイメージで立ち、重心をかかとに乗せて正しい姿勢で立つことです。
正しい姿勢で立つことを意識し続けると、次第に改善されていきます。
ご自身の姿勢を見直し、正しい姿勢をすることを意識してみましょう。
◆筋肉の柔軟性を高める
太ももやお尻まわりの筋肉が硬くなっていると、それが腰痛を引き起こす原因となってしまいます。
大腿直筋(太もも前面にある筋肉)は骨盤からスタートしている筋です。
この筋が硬くなって縮んでしまうと骨盤が前下方に引っ張られることになります。
その結果、骨盤の前傾が起こりやすくなり、腰痛を引き起こす原因になります。
ストレッチやマッサージなどのケアを行いましょう。
◆股関節の柔軟性を高める
腰痛を引き起こす部位としては、股関節も原因となることがあります。
特にデスクワークをしている方は股関節の柔軟性が失われ、腰痛に悩まされやすい傾向にあります。
股関節が硬くなると、関節の可動域が狭まります。
狭まった股関節の動きを補うために、脊椎に負担がかかってしまうことが腰痛の一因です。
次に、お家でできる股関節のストレッチとマッケンジー体操をご紹介します。
ストレッチや体操は気持ちの良い程度で行い、痛みが出たときはすぐに中止しましょう。
[股関節のストレッチ]
①仰向けになり片方の膝を両手で抱えて、体に引き寄せた状態で30秒間キープする
②キープの途中は息を止めないで行う
③反対側も行う
[マッケンジー体操(上体反らし)]
①うつ伏せになり上体を少し起こし、両肘を立てて肩幅に開く
②下半身は床につけたまま力を抜く
③この姿勢が苦痛でなければ、肘を伸ばして手のひらで体重を支える
痛みに耐えられる程度まで上半身を上げていくのがポイント
④肘を伸ばした状態を30秒~1分ほど維持したあと、元のうつ伏せに戻る
⑤①~④を5~10回ほど繰り返す
イアス整骨院の【腰痛】
アプローチ方法
腰痛にはさまざまな要因があります。
10人いれば10人の腰痛がありそれぞれに合わせた施術や計画、運動療法が必要となってきます。
・不良姿勢や筋力不足
・繰り返しの動作によるもの
・これらが長く続くことで骨や軟部組織に問題が出てきているもの
当院ではそれらを見きわめ、物理療法、徒手療法、運動療法を段階的に施術することで根本施術を目標に対応させていただいております。
著者 Writer
- 大石 準一
(オオイシ ジュンイチ) - 【所有資格】 柔道整復師
【生年月日】 1973年
【血液型】 O型
【出身】 静岡県
【趣味】 アコースティックギター、ランニング (フル、5回出場)、温泉
【得意な施術】 スポーツ外傷・障害、筋膜調整、関節調整
◎◎ご来院されるお客さまへ一言◎◎
数ある整骨院の中からイアス整骨院をお選びいただいてありがとうございます。
当院は医療と代替医療をあわせ持つ整骨院です。
特にスポーツ外傷や長引くスポーツ障害。
薬や注射、電気などでなかなか改善しない症状をお持ちの方、ぜひ一度ご予約のうえご来院ください。
施術一覧
MENU
交通事故施術
当院は交通事故で多い捻挫・打撲など軟部組織損傷の処置を得意としており、連携している病院の紹介や併院も可能です。
自賠責保険や交通事故に強い法律事務所の無料相談も対応可能です。
安心してお任せください。
保険施術
整骨院で保険施術を受ける際に、役に立つ情報をお伝えします。
ケガしてしまった、交通事故にあってしまった、というときに、保険施術を受ける際の流れについてもご説明します。
手技療法(関節包内調整)
手技療法とは、その行為を施術者の手で皮膚または衣服の上から行い、患者様の身体にさまざまな刺激を与えることです。
人間が本来持つ、病気やケガを治そうとする自然治癒力を活性化させる働きがあります。
INDIBA activ療法(温熱療法)
INDIBA activとは、スペイン製の高周波温熱機器です。
捻挫・肉離れ・骨折などに損傷直後から施術が可能です。
スポーツ選手の早期復帰から、日常生活での痛みの改善まで、幅広い効果が期待できます。
運動療法
当院のコンセプトとして「整えて機能させる」があります。
整えて、可動域が出てきたらその方に必要なエクササイズ、ストレッチなどのセルフケアを含む運動療法を提案し、段階的にサポートさせていただきます。
固定療法(ギプス・シーネ)
固定療法は、骨折など急性期の大きなケガに対して「安静」を保ち、回復を早める効果を発揮します。
完全に固定すると不便な方には、限定的に動きを制限しながらも痛みの出ない、再発の少ない固定もできます。
エコー検査機
超音波エコー検査は、レントゲンでは異常がみられない痛みなどに有用な検査で、子どもから高齢者まで安心して受けられます。
肉離れや捻挫、スポーツ障害などの症状を「見える化」し詳細に把握することができます。
体外衝撃波(ショックウェーブ)
体外衝撃波(ショックウェーブ)は、身体への負担が少なく、子どもから高齢者まで安全かつ有効な施術です。
今まで手術が必要だった病気に対して、手術をしない選択肢として世界中で使用されている実績があります。
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