固定療法の目的は、
安静にするだけではないことを
ご存知でしょうか?
骨折や脱臼、捻挫や打撲など、急なケガをしたときに、皆様はどのような対処法を想像しますか?
すぐに思いつく対処法としては、痛めた部分の「安静」を保つことが考えられます。
患部を安静に保つ際に行われる方法はさまざまで、ケガをした箇所がグラグラしないように、固定します。
きちんと固定して、固定を妨げるような外力をかけないようにすれば、多くの場合、後遺症を残さずに回復します。
また、最近では患部の症状に応じて適切な固定を作成し、動かしても痛みを感じない状態で、生活の不便を減らしていきながら固定療法を行うケースもあります。
このページでは、固定療法について詳しくご説明します。
固定療法の施術方法や現在使われている機器などをご確認いただきながら、急性期のケガに対して、正しい対処法を身につけていきましょう。
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目次
このようなお悩みはありませんか?
- 固定療法を受けたことがなく、試したい
- 自分が悩んでいる症状が、固定療法で回復するのか知りたい
- 固定療法とはどういうものなのか、知りたい
- ケガを早期に改善したい
骨折など急性期で使用される
固定療法の目的や種類について
固定療法とは
固定療法は、骨折など急性期の大きなケガに対して効果を発揮します。
基本的な急性期のケガの対処法は、固定療法により患部を固定することと安静を保つことです。
それでは固定療法は、なぜ急性期の対処法として必要なのでしょうか。
そして固定療法には、どのような種類があるのでしょうか?
次に、固定療法の目的や種類などについてご説明します。
固定の際の注意点もあわせてご確認いただきながら、こちらの情報をお役立てください。
◆固定療法の目的
●ケガの悪化を防ぐ
骨折などの大ケガをした際は、骨と骨を正確にくっつけるため、しっかりと固定をする必要があります。
固定が正確にできないと、二次的な症状を併発する可能性が高くなるからです。
※二次的な症状…折れた骨が皮膚を突き破ってしまう、など
●回復を早める
固定療法は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、靭帯損傷などの外傷に対し、その痛みの度合いに応じて、 患部や組織の安静を図るために行います。
さまざまな固定素材を使いながら、関節などの運動を制限することで、早期回復や再発予防につなげていきます。
次に、固定療法の主な種類について、ご説明します。
◆固定療法の種類
●ギプス包帯法
ギプスとは、もともと石膏のことですが、最近では扱いやすいプラスチック製のギプスが多く使われています。
包帯状の繊維を身体に巻きつけると、そのまま固まって固定されるため、ギプス副子法(シーネ)よりもしっかりとした固定ができます。
その反面、神経麻痺や血行障害、関節が固まって動かなくなるなどの合併症が起こる可能性があり、注意が必要です。
ギプス装着後、少なくとも24時間は血行や運動機能の障害をチェックすることが必要です。
●ギプス副子法(シーネ)
副子(ふくし)とは、石膏、グラスファイバー、アルミニウムなどでできた細長い板のことで、シーネとも言います。
骨折した部位にあてて、弾性包帯やテープで固定します。
患部の腫れが引くまでの、骨折初期の処置によく使用されます。
●包帯法
一般的に、巻軸包帯、三角巾、腹帯を使用して、傷の保護や骨折部位の固定を行うことを言います。
創傷処置を行う際には、傷を保護するためにさまざまなドレッシング材もあわせて使用されています。
※ドレッシング材…傷を乾かさずに保護して体液を満たした状態で回復に導く、近代的な絆創膏
また包帯法は、骨折の治療におけるギプス固定にも使われています。
●テーピング
テーピングとは、解剖学的な身体の構造などに沿って、身体の一部に粘着テープや伸縮性テープを貼ったり巻いたりすることで、運動器の機能をサポートして、外傷予防を行うものです。
テーピングを行う主な目的は、外傷予防、応急処置、再発予防が挙げられます。
●装具療法
装具は、失われた身体機能の補助・傷病からの回復・変形の矯正などの目的で使用する、身体外部に装着する機器の総称を言います。
お一人おひとりの症状や体型に合わせて、身体機能や生活環境に最も適した機器を作成します。
主な装具は、股関節から足先の部分に装着する下肢装具や、首から腰の部分に装着する種類の装具で、体重の支持や背骨の制限、矯正などを目的に使用されている体幹装具などがあります。
◆固定療法の注意点
●患部を高くあげる
骨折部の周辺は、炎症による腫れと、固定して動かせないためにむくみが生じます。
むくみ対策の基本は、患部を心臓よりも高く挙げることが重要です。
特に夜眠るときは、枕やクッションを当てて、心臓よりも高い位置に挙げましょう。
●肌のケア
ギプスなどの固定中は、固定療法中の皮膚がかゆくなることがあります。
その際は、直接かくなど皮膚を傷つけるおそれのある行為は避けましょう。
固定療法の適応症状と
効果について
固定療法の適応症状と効果について
固定療法は、スポーツや日常生活などの多くの場面で使われています。
骨折の対処法としておもに考えられますが、実は他にも多くの適応症状があります。
次に、固定療法の適応症状と効果についてご説明します。
知識を深めることにより、いざというときも安心して過ごせるように参考にしてみましょう。
◆適応症状
●骨折
スポーツや交通事故、日常生活での転倒など、骨折はさまざまな場面で起こる可能性があります。
突発的な不慮の事故やケガなどが起こったときに、骨折の疑いがある場合は患部に添え木を使って動かないように固定し、安静を保ちます。
添え木が見当たらない場合は、板切れや雑誌などで代用するとよいでしょう。
かならず医療機関にもおこなってください。
●腱鞘炎
指や手首などを使い過ぎると、腱と腱鞘がこすれ合う場所が厚くなり炎症が起こり、痛みや熱感をともなう状態が腱鞘炎です。
※腱鞘…腱がなめらかに動くように滑車のような役割をする組織
基本的には手や指の使い過ぎを控えて安静を保つことが大切です。
そのため、テーピングなどで固定療法を行います。
●突き指
突き指は、日常でもよく見られる指の外傷の総称のひとつです。
スポーツ、特にボールを使った競技などで発生します。
程度により、指先用のシーネやテーピングで固定します。
無理やりに引っ張ったりしないで、安静を保つことが必要です。
●足の大ケガ
スポーツで起こりやすいケガとしては、前十字靭帯損傷・アキレス腱損傷などがあります。
その際も、患部の炎症を改善しケガの悪化を防ぐために、固定療法が使われています。
なお、突然の外傷や事故など大きなケガをした場合は、基本的に安静にすることは大切ですが、そればかりではありません。
必要以上に患部を動かさずに長い間固定してしまうと、使わずにいた筋肉は衰え、固まってしまいます。
例えば、肉離れを引き起こした場合、初期の内出血が回復したあとに、裂けてしまった患部に栄養を届けることが必要です。
そのためには適度な負荷を与え、軽く動かすことなどで血行を促進していくことも、早期回復のために重要な要素となります。
次に、固定療法による効果について、ご説明します。
◆効果
●日常生活が可能になる
固定により、患部への過剰な負荷を制限してくれるため、日常生活での動作を可能にしていきます。
例を挙げると、足がつけなかったのが、つけるようになったり、ギプスをしながら自転車をこげるようになったりと、 固定することで患部を安静に保ち、受傷部位を補強、保護することで、スポーツや日常生活の場面でも安心して過ごせるようになります。
●症状から正しく回復するためのサポート
骨折の際に、骨折部がしっかりと整復、固定されず、いつまでも少しぐらついている状態では、骨癒合が遅れ、時には骨癒合をしないことなど、二次的症状の進行の可能性があります。
固定療法は、ケガの悪化をおさえると同時に、慢性症状につながらないようにする役割があります。
●競技への早期復帰
受傷後早期に骨折部を固定し、痛みの程度に応じて段階的に運動ストレスをかけることで、良好な骨癒合と競技への早期復帰につながります。
副子(シーネ)固定や包帯固定などは、看護師が日常的に行う看護ケアの一部になります。
看護師は、副子(シーネ)や包帯の交換時などは、創部が炎症を起こしていないかなどを観察し、清潔ケアも行いながら慎重に対応します。
つまり、固定療法は、国家資格を持った専門的知識を持つ資格者が行う必要があり、患者様への適切なサポートが必要です。
固定療法が必要な場合は、必ずご自身で行い続けるのではなく、医療機関や国家資格を持った資格者のもとでおこなっていきましょう。
イアス整骨院の
【固定療法(ギプス・シーネ)】
当院では、患部の症状が早期に再発することがないように、ギプス固定やシーネ固定をしています。
その方が結果的に早期回復が見込めるからです。
患部が動かないようにすることで、切れてしまった靭帯や折れてしまった骨をくっつきやすくすることが狙いです。
荷重やふいにかかる外力を遮断することで、患部をはじめて安静に保つことができるのです。
ですが完全に固定されてしまっては不便な方には、限定的に動きを制限しながらも痛みの出ない、再発の少ない固定をすることもできます。
足がつけないようなケガ、もしかしたら折れている?と思うほどのケガでも、どうぞ当院にお越しください。
応急処置としてでも結構です。
損傷時の固有症状を探り、エコーでケガの状態を見きわめたあと、固定をしていくことで痛みは半減します。
あまり知られていないようなのですが、整骨院のスタッフが有している「柔道整復師」という資格は、骨折や脱臼、捻挫や打撲、肉離れなどの外傷性のケガにおいて、医師以外で唯一処置を許された国家資格であり、外傷のプロです。
範囲が限定的でありますが、その範囲においては専門であるゆえに、ていねいな施術かつ早期回復を目指しております。
当院で症状を確認したあとに精査が必要で、手術の可能性が高い場合などは提携している病院へご紹介させていただくこともできます。
ケガをしたらどうぞ当院にお越しください。
著者 Writer
- 大石 準一
(オオイシ ジュンイチ) - 【所有資格】 柔道整復師
【生年月日】 1973年
【血液型】 O型
【出身】 静岡県
【趣味】 アコースティックギター、ランニング (フル、5回出場)、温泉
【得意な施術】 スポーツ外傷・障害、筋膜調整、関節調整
◎◎ご来院されるお客さまへ一言◎◎
数ある整骨院の中からイアス整骨院をお選びいただいてありがとうございます。
当院は医療と代替医療をあわせ持つ整骨院です。
特にスポーツ外傷や長引くスポーツ障害。
薬や注射、電気などでなかなか改善しない症状をお持ちの方、ぜひ一度ご予約のうえご来院ください。
施術一覧
MENU
交通事故施術
当院は交通事故で多い捻挫・打撲など軟部組織損傷の処置を得意としており、連携している病院の紹介や併院も可能です。
自賠責保険や交通事故に強い法律事務所の無料相談も対応可能です。
安心してお任せください。
保険施術
整骨院で保険施術を受ける際に、役に立つ情報をお伝えします。
ケガしてしまった、交通事故にあってしまった、というときに、保険施術を受ける際の流れについてもご説明します。
手技療法(関節包内調整)
手技療法とは、その行為を施術者の手で皮膚または衣服の上から行い、患者様の身体にさまざまな刺激を与えることです。
人間が本来持つ、病気やケガを治そうとする自然治癒力を活性化させる働きがあります。
INDIBA activ療法(温熱療法)
INDIBA activとは、スペイン製の高周波温熱機器です。
捻挫・肉離れ・骨折などに損傷直後から施術が可能です。
スポーツ選手の早期復帰から、日常生活での痛みの改善まで、幅広い効果が期待できます。
運動療法
当院のコンセプトとして「整えて機能させる」があります。
整えて、可動域が出てきたらその方に必要なエクササイズ、ストレッチなどのセルフケアを含む運動療法を提案し、段階的にサポートさせていただきます。
固定療法(ギプス・シーネ)
固定療法は、骨折など急性期の大きなケガに対して「安静」を保ち、回復を早める効果を発揮します。
完全に固定すると不便な方には、限定的に動きを制限しながらも痛みの出ない、再発の少ない固定もできます。
エコー検査機
超音波エコー検査は、レントゲンでは異常がみられない痛みなどに有用な検査で、子どもから高齢者まで安心して受けられます。
肉離れや捻挫、スポーツ障害などの症状を「見える化」し詳細に把握することができます。
体外衝撃波(ショックウェーブ)
体外衝撃波(ショックウェーブ)は、身体への負担が少なく、子どもから高齢者まで安全かつ有効な施術です。
今まで手術が必要だった病気に対して、手術をしない選択肢として世界中で使用されている実績があります。
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